導入前の課題

システム基盤はサポート期間を過ぎた旧式のOSおよびミドルウェア上で稼働しており、サイバー攻撃に対して無防備な状態で、攻撃者による乗っ取りや悪用のリスクにさらされていた。システム内で利用しているインターネットサービスについても、近年厳格化されているセキュリティ規制に対応できていない状況であった。さらに、OSのバージョンが古いためにハードウェアの性能を十分に発揮できず、システムパフォーマンスにも課題を抱えていた。加えて、前任のシステム開発会社から引き継いだソースコードには改版管理が行われておらず、過去の改修理由が不明確な状態となっていた。

ソリューション

弊社からのご提案

元々は、ハードウェア・OS・ミドルウェア更改のご依頼としてお話を伺っていたが、調査の結果、システムを記述しているプログラミング言語のサポート切れも判明。
これを機にプログラミング言語のバージョンアップも行うことをご提案した。
また今回は実現しなかったが、システム基盤をオンプレミスからクラウドサービスへ移管するご提案も併せて行った。

開発内容

ハードウェア、OS、ミドルウェア、プログラミング言語のバージョンアップを実施し、システム全体の基盤を最新化した。ソースコードの変更履歴が管理されていなかったためGitを導入し、修正理由や変更差異を明確に把握できるようにした。

導入後の効果

バージョンアップにより、脆弱性のリスクを解消し、セキュリティ面で安心して利用できる環境を実現した。また、システムのレスポンス向上など、非機能面においても改善効果が得られた。